takaki2021’s blog

普通がキライ 倒れるなら前へ

スーパーV.I.Pの引越し

今週のお題「引っ越し」

 

私は以前、引越しの仕事をしておりました

その時のエピソードを書かせて頂きます

 

その日の引越し情報は

外資系の会社の取締役の息子さんで

とても紳士な方

奥様もおおらかでステキなご夫婦

 

12件建売の物件が並ぶ予定の土地を

3件分を使って注文住宅を建てた豪邸

 

あらかじめ手配してあるJRコンテナが2つ

海外から届くので

その中身を新居(4LDK)へ運び込むという

作業が丸1日かかる、大きな案件でした

 

 

奥様にご挨拶を済ませ

新居を内覧して危険、注意箇所を把握

すると時間通りコンテナが2つ届きました

 

1つ目のコンテナはMダンボール300個位と家具

(普通ファミリーの引越しならMダンボール120個位)

2つ目のコンテナには隙間なく家具が入ってました

 

 

まずは家具の配置

奥様よりレイアウト表を頂いており

その通りに配置するだけ

さぁやるぞとコンテナに近づくと嫌な予感

 

 

 

でかくね!?

 

奥様に確認を取ると全てアメリカ製品だとか

 

冷蔵庫は自動クラッシュアイス製氷機付き

洗濯機はコインランドリー並のドラム式

食器棚もソファーも全てでかい

食卓の椅子が王様の椅子みたいなヤツ

 

あれもこれも玄関から入らない

 

日本の住宅設計は30、60、90、120センチになっています

少し昔の尺寸法の名残でしょうね

 

とりあえず入る家具から運び込み、配置

テラスからの搬入は

会社では禁止されていましたが

奥様の懇願により搬入

それでも半分は入りませんでした

 

残された家具を眺め

どうするか迷っていた時

旦那様が遅れて到着されました

事情を説明すると「仕方ないから庭に置いといて」と笑顔で仰いました

私は「しかし雨が降ると・・・」とリスクに関してお伝えすると

「大丈夫、気にしないで」とこれまた笑顔で返されました

 

 

私は会社に報告をして指示を仰ぐと

「お客様がそれで良いと仰るならそれで完了してよし」と言われたので現場を離れました

 

その後どうなったかは想像もつきませんが

不完全燃焼な引越しでした

 

余裕のある人間って素敵です