やめられない手癖の悪さ ②
この話は10年以上前の実話です
犯罪を助長するものではありません
大人になったK君は何の躊躇いもなく
よそ様の物を盗むモンスターとなってしまいました
手口は大胆でスーパーやディスカウントショップの商管(裏口のトラック等で商品を搬入する入口)に軽バンを乗りつけて、荷物をおろしているふりをしながら、手当たり次第に積んで走り去るというもの
余りにも堂々たる態度に店員さんが怪しむ事は無いらしい
倉庫をウロウロしている時に
店員さんにかち合った時は、笑顔で挨拶すれば
「お疲れ様です」と言われるくらいだと
店舗が大きければ大きい程、人の出入りが激しい為、怪しまれないんだとか
防犯カメラもテケテケ動くコマ数が少ない物が多く(当時)犯人断定出来るような代物ではないと
一時期、妖怪のアニメで腕時計形の玩具が流行った時は
上記の方法で大量に手に入れて
友達やその知人に高値で売り捌いたらしい
商品が紛失した店舗では大パニックになったそうです
この国での防犯意識は非常に低く
性善説に基づいた警戒の仕方
防犯カメラの性能と監視については
海外と比較できないくらいショボいものを利用しているし
法律や警備ルールも穴だらけ
よくテレビで『万引きGメン』みたいな特集やってますが、K君は誰が警備員かすぐ分かるそうで、その裏をついて犯行を行っているそうです
あと自分以外の万引き犯もすぐ分かると
怪しい奴を尾行して万引きしたところを捕まえて脅迫する
意外にもスーパーの店員さん自身が万引きを行っている場合が多いと
その場合もしっかり証拠を押さえて脅迫する
K君は他人名義の倉庫を複数借りており
そこにストックさせて盗品を冷まし(ほとぼりがさめるまで置いておく)後に転売しています
一応警察から狙われた事もあり
何度か出頭するように言われたが
出頭はしていないし、逮捕には至っていない
お店からしたらとんでもない悪魔
商品1つ売って薄利を得ているのに
商品を箱ごと盗む
まさに悪魔
100円のお菓子1つから始まった万引きは
1回に数百万も盗むような窃盗へ
幼い頃の癖がやめられず、大きくなり
本人を押し潰してしまう
もう誰にもとめられない